筋肉痛対策を解説する前に、まずは筋肉痛に関する基礎情報をおさらいしましょう。最初は筋肉痛が起こる仕組みです。

筋肉痛が起こる原因は、主にふたつあります。ひとつは筋肉を酷使することで起こる筋疲労、もうひとつは筋繊維の損傷です。それぞれのメカニズムを検証してみましょう。

■筋疲労で起こる筋肉痛
人は筋肉が収縮、伸展することで関節が可動し、体を動かすことができます。激しい運動をすると筋肉に必要な酸素が充分に行きわたらなくなり、収縮、伸展に使われるエネルギー(ブドウ糖)が不完全燃焼を起こして燃えカスが残ります。この燃えカスが疲労物質(乳酸)となり、筋肉中に溜まることで痛みを感じるのです。

■筋繊維の損傷による筋肉痛
普段使わない筋肉の筋繊維は、頻繁に使用する部位よりももろく、傷つきやすくなっています。そのため、慣れない運動をすると損傷し炎症を起こすのです。それが痛みを引き起こします。

前者はトレーニングの最中、または直後に起こりやすく、後者は翌日などに起こる筋肉痛の原因になります。初心者が悩む筋肉痛はあとから出るものなので、筋繊維の損傷によるものだとされています。しかし、私の実感では両方が重なりあって起こるケースが多いように感じます。

また、二の腕(上腕三頭筋)に代表される伸展時に力を発揮する筋肉は疲労しやすく、筋肉痛にもなりやすいといえます。バーベルなら上げるときよりも下ろすとき、階段でも登るときよりも降りるときに使う筋肉です。マラソンや駅伝で上り坂よりも下り坂のほうが脚に負担がかかると言われているのもそのためです。

筋肉痛はパワーを出せば出すほど起こりやすいので、トレーニング内容がきつくなればなるほど痛みが出る確率は増していきます。それだけ筋繊維の損傷が激しくなるためです。

それは、筋肉にダメージを与えるというトレーニングの目的を達成した証でもあります。筋肉はそこから回復すると同時に成長するのです。筋肉痛は、筋力アップするために避けては通れない道なのです。



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